Raspberry Pi(Raspbian)の固定IP設定
前回の続き、まずは環境設定をぼちぼちと。今回はRaspberry Pi(Raspbian)の固定IP設定をしてみようと思います。
OSインストール時はデフォルトでDHCP設定になっているので、
DHCPサーバがあるネットワーク環境なら、問題なくネットワークに接続されると思います。
しかしながらssh接続など行う場合は、接続先のアドレスが必要になるため、
固定IPアドレスが望ましいところです。
固定アドレスでのDHCP払い出しや、もしくはホスト名を決めておいて、
ホスト名でのアドレス解決などなど、スマートな手段はあるでしょうけど、
めんどくsゲフンゲフン今回はやめておきます。(英断)
ここはネットワーク管理者からいくつかアドレスをもらってるので、
ローカルでの局所的な対応とします。このラズパイ常設するかわかりませんし。
GUIでの設定
現在ラズパイにはGUI版のRaspbianがインストールされています。
ノーマルなアプローチとしては、”/etc/dhcpcd.conf”の設定を直接変更することが
多いかと思いますが、折角なのでGUI上での設定を行ってみようと思います。
まずは画面右上のネットワークのアイコン(↑↓)を右クリックして一番上のメニューを選択。
するとネットワーク設定のダイアログが開きます。
ここで「Configure」の欄の右側リストから、対象となる有線接続”eth0″を選択します。
あとは以下の設定例に倣って必要な項目を埋めていきます。
上記の例だと、ラズパイのアドレスを「192.168.0.100」にすることになります。
サブネットマスクの設定欄が見当たりませんが、これはラズパイのIPアドレスに
「/24」(255.255.255.0の場合)を付加することで設定します。
その他、Router(≒デフォルトゲートウェイ)、DNSサーバについては
その環境に応じたアドレスを設定します。
※≒デフォルトゲートウェイなのは厳密には異なるものを指すためです。
これでネットワーク設定は完了です。
これらの設定は”/etc/dhcpcd.conf”にも反映されてるはずです。
また、他の設定項目はざっと以下の感じです。
・Disable IPv6
IPv6機能の有効無効切替。不要なためチェックしてますが、必要であればチェックを
外してもらうといいと思います。チェックを外すとIPv6 Addressの欄が有効になります。
・Automatically configure empty options
チェックのあるなしで接続の可否に影響はなかったです。
何が変わるかというと”/etc/dhcpcd.conf”で以下の変化を確認しました。
“inform”ってなんなのか。。。動くのでスルー!
・チェックあり
interface eth0
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1
noipv6
inform 192.168.0.100/24・チェックなし
interface eth0
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1
noipv6
static ip_address=192.168.0.100/24
static domain_search=
・DNS Search
DNS Serversが見つからない場合の問い合わせ先になるらしいです。
ネットワーク設定の更新(再起動)
最後にラズパイを再起動するとネットワーク設定が更新されて、
新しい設定(固定IPアドレス)でのネットワーク接続が行われます。
これでスムーズにssh接続できる!
今回GUIでの設定をレポートしてみましたが、慣れてる方は”/etc/dhcpcd.conf”を
いじったほうがスムーズなんでしょうね。
了